保障のために
医療保障という言葉が指示している意味について少しだけ触れておきたいと思います。日本には、雇用保険や介護保険、年金保険など私たちの生活上のリスクから発生する負担を軽くするための社会保障制度が存在しています。
その中でも医療は、貧困と結びつくリスクであるという考えから問題となったものです。イメージしていただくとわかりやすいかと思いますが、足の骨が折れたと仮定してください。このような場合病院へ行きレントゲンを撮ってもらって骨がずれていないか調べてもらったり、松葉づえを貸してもらったりすることになります。通院することにもなりますので、その間多額の医療費が必要となりますし、もし体を動かすような仕事であれば仕事も行えなくなって所得が減ることになります。つまり、所得は減るのに出費は増えるといった状況になりかねないのです。そのような事態に陥るのを防ぐために、医療費負担の軽減や仕事ができない間の所得保障などの必要性が指摘されるようになり医療保障の制度が生まれていったのです。
医療保障を実現するための方法は、大きく分けると社会保険方式と保険サービス方式に大別することができます。どちらの制度を医療保障の制度の中心へ持ってくるかは、それぞれの国によって異なっていますが、日本では社会保険方式が医療保障を実現するために導入されています。